| 夏に入ると幼稚園でもプール遊びが始まります。 たんの胸には、心臓手術の傷跡がしっかりと残っています！ 長さにして１５ｃｍほど、下の方にはドレーンの跡もあります。 たんの場合は１回しか切っていないので、それほどは目立ちませんが、やはり気にするお友達もぜったいいるはず・・？ プールだと上半身裸なので、なお更です。 胸を指差されて「これなーに？」と聞かれて、答えられるようなたんではありません(^_^;) それなら先生の方からクラスのお友達に、この傷の説明をうまく伝えて もらおう、とお願いしてみました。 先生はにこやかに「わかりました。」と言ってくださり、みんなにお話したようでした。 「たん君は胸に傷があります。これは赤ちゃんの時に頑張った印です！」 と、お話されたようです。 子供たちも一回聞けば、ふ〜んそうなんだ・・・と、意外にあっさり納得してそれ以降は全然気にならないようでした。 |
| そんな夏も終わり、２学期に入ったとたんに始まる行事の数々・・・。 １０月の「運動会」にむけての練習も本格的に始まりました。 年中さんはメインプログラムに「リズム（ダンスのようなもの）」がありました。 その年はクラス別の色の旗を持って、音楽（たしかドラマ「ごくせん」のテーマソング・・）に合わせて踊るのです。 ついていけるかが心配でしたが、思ったより覚えがいいたん・・・。 世話好きの女の子も手取り足取りで、声をかけてくれたり、補助をしてくれたのがとてもありがたかったです＾＾ そしていざ本番！！ ドキドキしながらビデオカメラの準備もして、場所をおさえていたのですが・・・・。 その日はとても暑く、順番を待つ子供たちも少しイライラしていたようで、 ちょうどたんの近くにいた男の子の旗がたんの顔にあたり、たんは大泣き状態・・・。 それを見ていた私も、どうしよう・・・と思ったのですが、すでにプログラムが始まる放送が入り、本番に突入してしまったのです！ たんは泣いたまま、みんなの流れと一緒に押し出され、もちろん踊れるわけがありません。 先生も心配そうに近くにいたのですが、何しろ本番中。 泣きながらその場に突っ立っている我が子を見て、私も涙が出てしまいました。 できるものなら、そのままスグに連れて帰りたい気持ちでいっぱいでした。 とにかくつらかったです。 終わった後、そんな状態だったにもかかわらず、とりあえず逃げ出さずにその場にいたたんを私も泣きながら褒めてあげました。 見に来てくださった療育センターの先生も、目を潤ませてやさしく声をかけてくださいました。 「がんばったね！えらかったね！たん」 結局ずーっと泣きっぱなしで、立ち直るまで、１時間以上かかりました。 |
| そんなつらい思いをしたたんでしたが、幼稚園に行くこともいやがらずに、通い続けてくれました。 次の行事は１２月に行われる「発表会」。 これも音楽に合わせて踊るのですが、場所がホールの舞台上となり、クラスのお友達も何人かのグループで分かれて少人数で踊ります。 たんのグループは７人でそのうち女の子が６人、男の子はナ、ナントたんひとりだけ！？ でも自分で希望したグループなので、やる気はあったようでした＾＾ 曲は「ロシアの春」というタイトルで、その名のとおりロシア民謡っぽい曲！ 子供たち７人はロシアの民族っぽいお母さん達の手作り衣装を身にまとい、タンバリンを打ちながら踊るのです。 この時も本番近くになってからは、週２回の療育センターを蹴って、毎日幼稚園に通わせました。 とにかく毎日スゴイ練習だったと思います。 舞台の上でも何回もやり、衣装をつけて何回もやり・・・・。 そして当日は、何事も問題なくスムーズにやることができました〜。 大成功でした！！ 周りのお母さん達も、「たん君とっても上手だったよ〜、スゴイよ〜！」と言って私と一緒に涙まで流してくれました。 これがまた、たんにとって大きな成長のステップとなったのは間違いありません。 |
| その年の秋に話は戻りますが、そろそろ来年度の進路（とでもいうのか・・）を考えなくてはいけない時期がありました。 年中（この年）は週３日幼稚園、週２日療育センターという通園でしたが、双方の先生とも話し合った結果、年長の年（来年）は週５日幼稚園で行ったらどうか・・・ということになりました。 たんにとって週５日幼稚園に通うことが、ストレスにならないか・・・とも考えましたが、幼稚園側も園長先生は 「たん君、これだけやれれば大丈夫！！私達もフォローしますし、かえって並行より混乱しなくていいのでは？」 と言ってくださったので、私もそれなら！と決めたのでした。 ※ちなみに幼稚園は、週５日も週３日も保育料は変わらないのです。 それなら、週５日通いたいですよね〜。 実はそんな思いも、少しありました・・・(^_^;) 療育センターのクラスの他のお友達は、みなたんとさほど変わらないような子ばかりでしたが、幼稚園側が‘週５日通われるのは困ります！’という理由で来年度も残ることに・・・。 それに比べれば、たんは本当に理解のある幼稚園で恵まれた環境だったと言えるでしょう♪ |
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